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DFIの2021年度売上高が100億突破 1株当たり利益は5.38元に 四半期ごとの向上が期待される事業成績

2022/04/15 (UTC+9)

DFIの2021年度売上高が100億突破 1株当たり利益は5.38元に 四半期ごとの向上が期待される事業成績

長年にわたり産業用コンピューターの分野に軸足をおくDFI(2397)は、3月14日にオンライン決算説明会で、2021年度の売上高が100億突破し、1株当たり利益(EPS)は5.38元となったことを発表しました。今年を見据えて、DFIの受注状況は堅調な需要により好調を示し、工場移転や部品不足が売上粗利益に与えた影響も去年の第4四半期で収まり、今年売上高や収益などの事業成績は四半期ごとにさらなる向上を達成すると期待されています。

DFI副董事長の李昌鴻氏は、次のように述べています。製造の自動化とDXが起こした新しいインフラ整備の波の影響を受け、スマートアプリケーションが長期的で旺盛な需要となったため、DFIの受注業務は好調を示し、2021年の出荷受注比率(B/Bレシオ)が1.85となっています。出荷能力の増強にともない、出荷受注比率は今年度上期においてより健全な水準になると予想され、組込みボード、ネットワーク通信、産業自動化、製図といった4つのアプリケーション分野を次の長期目標と設定しています。

去年は、アメリカの特殊コンピュータアプリケーション製品小売店Brainstormの買収がもたらしたM&A効果に加え、汐止にある工場土地の売却などの営業外収益が計上されたことにより、親会社に帰属する年間税引後純利益は、前年比52%増の6.16億元、1株当たり利益は5.38元となりました。第4四半期連結売上高は四半期ごとに成長を見せ、前四半期比12%増、前年比100%増の新台湾ドル41.92億元となり、大幅な成長を遂げました。

上流での材料不足や価格上昇による影響の遅延効果や、工場移転で発生した追加の製造コストなどの影響により、第4四半期は15.8%の粗利益率と6.62億元の事業粗利益を上げ、前年と比べて減少しました。しかし、新しい工場が正式に稼働し、顧客と原材料の価格修正が行われ、材料不足の改善が見込める現在では、粗利益率がこれから好転していき、収益に反映される可能性があります。

ファクトリーオートメーション、自動車用テレマティクス、スマート医療は、DFIが重要視している3大分野ですが、市場がスマートアプリケーションに求める需要と多様性に向けて発展を図るべく、DFIはこれから自動化、5G、AIoTなどの既存製品に力を注ぎながら、グリーンエネルギー、情報セキュリティ、Fintechといったアプリケーション市場に進出する予定です。それに加えて、Qisda(2352)ビジネスソリューショングループ(BSG)傘下企業とともに、ソフトウェア、ハードウェア、サービスの統合プラットフォームを通じて、企業転換の加速化、異なったアプリケーションに対する顧客のニーズへの対応、生産能力の拡大を含め、新たな市場機会の獲得に繋がるためのお手伝いをしていきます。

DFIの2021年度1~12月連結売上高は、2020年度の83.5億元と比べて58.2%増の新台湾ドル132.1億元となりました。2021年度1株当たりの利益は5.38元で、3.6元の配当金が予想されています。金曜日の終値60.5元を基に算出すると、5.95%の配当利回りとなります。自己資本利益率(ROE)は14.8%に達しました。