鉄道でのAIエッジコンピューティングを実現:MXMおよび5Gモジュール搭載のRC300-CS
DFIのRC300-CSは、AI対応のファンレス鉄道専用コンピューターです。インテル®第9/第8世代Core™プロセッサーを搭載し、NVIDIA MXMモジュールと統合されたRC300-CSは、AIビジョンと機械学習のためのグラフィック処理を加速します。さらに、5G機能により、リアルタイムの通信と対応をエッジにおけるダイナミクスにもたらします。RC300-CSは、高度な運転支援、リスク予測、軌道とパンタグラフの診断、車載監視に驚異的なパフォーマンスを実現すると同時に、今日の複雑化する鉄道車両の運用において、乗客の快適性と安全性を実現します。
MXMにより強化されたA.I.の新たな力
移動中の鉄道では、AIビジョンや機械学習で正確な検出や分析のために豊富な画像やデータが必要となり、未来の鉄道ではGPUがより一層不可欠となります。RC300-CSは、MXM3.1モジュールにより、最大150W、3072個のCUDAコア、64TFlopsの処理能力を提供し、自動運転時のワークロードに十分なパワーを発揮します。また、コンパクトで堅牢性と放熱性にも優れているため、鉄道車両用コンピューターに最適です。
5G時代はリアルタイムのデータ同期が標準
未来の鉄道エコシステムを最適化するためには、大量のデータをリアルタイムで転送・分析する能力が必要です。そのため、マルチギガビットの速度と超低遅延を特徴とする5Gネットワークで、デバイスの相乗効果を強化し、通信をシームレスかつ効率的にすることにより、線路の危険性の即時検知や緊急時の迅速な対応を実現します。
すべての機能とインターフェースを搭載
RC300-CSは、4つの15W M12 XコードPoE、2kV絶縁DIO、および耐久性に優れた多数のI/Oインターフェイスをサポートするだけでなく、LTE、5G、WiFi、GNSS、CANバス、MVB機能のための複数のM.2およびmini PCIeスロットを提供します。さらに、4つの外付け2.5インチSSDが豊富なデータストレージとディスクアレイ機能を提供します。包括的なI/Oは、路傍や車内でのアプリケーションを含め、列車運行におけるさまざまなシステム要件に対応します。
優れた電源保護
鉄道システムでは、電子機器の電源が異なる電源から送られてくるため、電圧が不安定になることがあります。システムの電源機器のオン/オフ時に、大きな電圧変動によってコンバーターが破損することがあります。RC300-CSはパワーイグニッション機能をサポートし、9~36Vまたは77~137.5Vの広い連続電圧範囲で安定して動作できるため、破損を防ぐことができます。
高性能と放熱性の完璧なバランス
鉄道車両の運行は屋外で頻繁に大きな温度差に直面し、鉄道用コンピューターの故障は一般的に非常にコストがかかりますが、放熱性に優れたRC300-CSは、運転席や乗客席の下に配置されていても、アクティブファンなしで-25℃~70℃の過酷な環境で動作できます。
強力な規格を達成
RC300-CSは、電子機器EN50155、防火EN45545、振動・衝撃EN61373を含むE.U.鉄道規格の認証を受けており、鉄道業界で最も信頼性、安全性、堅牢性の高い組込みコンピューターを提供します。