業界初、車載情報セキュリティソリューションを搭載可能な車載専用システム
VC900-M8Mは、車載情報セキュリティソリューション「xCarbon」を搭載可能な業界初の車載専用システムです。ドメイン/IPフィルタリングやCAN Bus異常検知などの機能を備えているほか、オプションの仮想パッチによりネットワーク攻撃を早期に検知し、警告機能を提供できます。高性能・低消費電力が特長のNXP's ARM-based i.MX 8Mクアッドコア・アプリケーション・プロセッサと組み合わせることで、Yocto Linux 2.5およびAndroid 9.0オペレーティング・システム上で運用可能となり、配車、車両管理、IoTエッジコンピューティングなどのアプリケーションに対して、安全性、高速性、及び省エネ・二酸化炭素削減のトレンドに沿ったソリューションを提供します。
車載情報セキュリティが世界的課題となり、「xCarbon」が守護神の役割を果たす
IoV(車載ネットワーク)の急速な発展に伴い、車載情報セキュリティは世界的な課題となりつつあります。例えばヨーロッパでは、自動車情報セキュリティに関する世界初の強制法規、UN R155が公布されています。こうした中、トレンドマイクロ傘下の車載情報セキュリティソリューション企業であるVicOneが開発した、車載システム向けに設計されたフリクションレス車用侵入検知防御システム(IDPS)、xCarbonが登場しました。機械学習(ML)などの技術を組み合わせることで、スマートセンサーモジュールや仮想パッチなどのツールを作成し、リソースを最小限に抑えて、さまざまな自動車の電気電子アーキテクチャ(EEA)に対応した車載電子制御ユニット(ECU)の情報セキュリティソリューションを提供します。
ドライバーの行動を検知することで、より良い交通環境を実現
VC900-M8Mは、3組の加速度計(Accelerometer)と3組のジャイロスコープ(Gyroscope)で構成されるIMU(慣性計測ユニット)センサーを統合し、運転行動に関連する情報を取得します。1つのGiga LANポート、4つのCOMポート、1つのCAN Bus、2つのUSB 3.1 Gen 1ポートおよび1つのmicro USB(OTG)ポートなど、複数のインターフェースを備えており、スピード違反、急ブレーキ、衝突検知などの運転行動を正確に検出すると同時に、リアルタイムでデータを転送します。
サージに動じないスマート電源システムが最高の運転体験を創造
自動車の電力供給は、環境などの要因によって不安定になることがよくあります。VC900-M8Mは、9~36Vの幅広い電圧に対応するだけでなく、電源遅延、保護時間設定、そしてバッテリー電圧監視を組み込んだスマート電源イグニッション(Smart Power Ignition)設計により、サージ(Surge)などの不測の事態によるシステムの損傷を防ぎ、電源の安全性とユーザビリティをさらに向上し、あらゆる環境でもシステムが安定して運用することができます。
堅牢性・耐久性に優れ、過酷な環境にも容易に適応
VC900-M8Mは、-20℃~70℃の広い温度範囲で安定した動作が可能であるほか、ファンレス設計によって埃からシステムを保護しながら、冷却機能を実現します。これにより、車が高緯度地域や過酷な環境下でも高効率な動作を維持することが可能となり、保守面も競争力の向上を実現します。
軍用規格認定の高い耐振動性・安全性・堅牢性・耐久性
VC900-M8Mは、厳しいテストを経て、ヨーロッパの自動車電子機器製品に対する「E-Mark」認証に合格しているだけでなく、軍用規格「MIL-STD」の耐振動認証も取得しており、車載システムに対する高信頼性のニーズに応えています。