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成功事例

DFIがスマート・パトカーによる正確かつリアルタイムのパトロールを実現

DFIがスマート・パトカーによる正確かつリアルタイムのパトロールを実現

パトカー配車システム

DFIの車載システムは、信頼性、MIL-STDの防振性、SWap-小型、軽量、低消費電力を中心としています。システムはEマーク(E-13)認定を取得済みで、電磁波の品質レベルが保証されています。DFIの車載システムはMini PCIeやM.2の拡張機能を搭載し、3G/4G、Wi-Fi、GNSS、CAN-Busなどの追加接続を通じて、リアルタイムのデータ分析を可能にします。広範な温度と電圧、及び車載電源管理により、過酷な環境でも安定性と優れた耐久性を確約しています。

 

アプリケーション:パトカー配車システム

地域:ヨーロッパ

ソリューション:VC230-AL産業用コンピューター、MPE-CAN2 CANBusモジュール

電車、トラック、自動車から、現在盛んに開発が進められている自動運転車までは、交通、公共の安全、生命および財産に関わっています。最も厳格な検証プロセスである政府の規制により、コンピューティングブレインとしての電子システムには、妥協のない高い信頼性が要求されています。「インターネット常時接続」や「正確な測位」は、無視してはならないものです。普段の生活では許容されるネットワークの中断や位置情報の誤りも、車内の電子システムで発生すれば取り返しのつかない結果を招く可能性があります。

パトカー配車システムのように、車両制御に使用されない車載機器でさえも、緯度の違いを考慮した広範な温度、電力サージや電流ノイズへの耐性、広範な電圧の直流に対する包括的な対応、漏電や絶縁抵抗に関するHiPOT試験(絶縁耐力試験)など、産業用コンピューターの高い耐久性が要求されます。利用可能な周辺機器に接続するI/Oインターフェイスに加えて、通信プロトコルと車両バスは、様々な車両電子コントローラを接続して複数の車両情報を受信するために不可欠です。

最後に、理想的なハードウェア仕様は、Windowsオペレーティングシステムと多くのLinuxディストリビューションをサポートし、ソフトウェア開発を加速するx86命令セットに互換性のあるプロセッサプラットフォームを採用する必要があります。それにより新しい機能要件にすばやく対応し、最短の時間で最高のサービスを提供することが可能になります。

ヨーロッパのある国では、パトカーにDFIのVC230-ALを導入し、配車効率を向上させています。管制センターが緊急通報を受けると、近くのパトカーにミッションを送信し、3G/LTE通信モジュールを介して関連情報を提供することができます。またシステムは、GNSS(全球測位衛星システム)を通じて最短または最速の到着ルートを提示することができます。

Eマーク認定

このアプリケーションはシンプルに見えますが、実はまったくそうではありません。DFIのVC230-ALは、以下の要件を完全に満たしているため、この政府の入札を勝ち取ることができました。

  • E/eマーク認定:Eマーク認定とは、自動車、オートバイ、安全スペアパーツ、騒音、排気ガスなどがEEC指令や欧州経済委員会(ECE)の規制に適合していることを要求するもので、製品が要件を満たしていれば、運転の安全性を確約し、環境保護要件を満たしていることを証明する適合証明書が与えられます。
  • 小さくコンパクトなフォームファクタ、耐衝撃性、ファンレス設計:防振規格はMIL-STD 810G Method 514.6C-3に準拠し、耐衝撃性はMIL-STD-810G Method 516.6に対応しています。
  • 豊富なI/Oインターフェイス:VC230-ALはDVI-IやHDMIなどの一般的なビデオ出力インターフェイスをサポートし、スピーカーに直接接続することができます。Mini PCIeを介して2枚のSIMカードを使用し、異なる通信事業者に接続してネットワークの中断を回避するための冗長性を確保することができます。
  • 内蔵GNSS:VC230-ALは、GPS/GLONASS/Beidou/Galileo衛星測位に完全対応しており、最も正確な位置情報を提供します。
  • 広範な温度:VC230-ALは、-40℃~70℃の動作温度、-40℃~85℃の保管温度をサポートしています。ヨーロッパなど高緯度地域を含むあらゆる環境に適しています。
  • 広範な電圧:VC230-ALは9~36Vをサポートしており、過電流や過電圧の発生時には機器を保護します。
  • パワーイグニッション:VC230-ALはパトカーでエンジンが停止してからしばらくの間、車載コンピューターの動作を継続させることができます。エンジンの電力が切断されたときコンピューターを自動的に正しくシャットダウンして、コンピューターのパフォーマンスと寿命の低下を回避します。
  • インテルAtom E3900シリーズプロセッサは、1080p30デコーディングとH.265エンコーディングの15ストリームをサポートしており、スマート・パトカーなどの低帯域環境における画像伝送に適しています。狭く不安定な3G/LTEの帯域幅でも、画像をより高いエンコードレートにトランスコードし、より鮮明な画像を送信することができます。人員がすぐに正しい判断をする際に便利であり、その後証拠資料としても活用できます。
  • DIO:デジタルI/Oは、様々な衝突検知センサーと互換性があり、緊急時にも完全なデータを保存することができます。

CANBusモジュール

多様な車載電子制御装置に関連し、DFI VC230-ALMPE-CAN2 CANBusモジュールを装備しており、仕様は次のとおりとなっています。

  • CANBus(コントローラエリアネットワーク、CAN)は、自動車及び産業オートメーションの分野で一般的な通信プロトコルです。MPE-CAN2は、CANBus 2.0Aと2.0B規格(11ビットと29ビットのデータフレーム)と1Mビット/秒の伝送速度をサポートしており、オプションでTTCAN(タイムトリガーCAN)にも対応し、より正確なメッセージ伝送を提供することができます。
  • 米国自動車技術者協会(SAE)によって策定されたJ1708とJ1939シリアル通信規格は、シリアルポートを介して他の車載電子制御装置と通信し、車両診断情報を受信することができます。
  • 車載式故障診断装置(OBD)II規格は、動作中の車両におけるエンジンの動作状態、電子制御システムおよびその他機能モジュールをリアルタイムで監視できます。
  • MPE-CAN2は、EN61000-4-5により定義された2.5kVサージの保護に準拠しています。
  • MPE-CAN2は、IEC 60950-1により定義された2.5kV HiPOT保護に準拠しています。
  • MPE-CAN2は、40℃~85℃の動作温度に対応しています。

またDFIは、お客様のニーズに俊敏に対応し、カスタマイズしたサービスを提供しており、今回の事例では、お客様のニーズを完璧に満たすことができました。

最後に、IEC 60950-1に代わって、潜在的な危険を積極的に防止する規格であるIEC 62368-1が導入されることになりました。欧米での発効日は2020年12月20日で、主要市場では非準拠製品は販売されません。DFIでは、新規格に対応した産業グレード車載用コンピューターのシリーズも提供しています。この急速に変化するデジタル技術の時代に、DFIは今後も継続してお客様にパーフェクトなソリューションを打ち出していきます。