DFIの産業用コンピューターがX線分析装置を支援して食品安全検査を強化

X線分析装置

食品安全の問題が重視されるようになるにつれ、食品中の異物検出にはX線分析装置が使用されており、食品業界でも必要なデバイスとなっています。小型ながらも強力なDFIのEC70A-SUは、そういった用途に最適であり、またEC500-HDも費用対効果に優れたシステム構成ソリューションを提供し、食品安全性の向上に大きく貢献します。

地域：中国

業界：食品安全検査 / X線異物検出機

製品：EC70A-SU / EC500-HD

プロジェクト導入台数：1000台

EC70A-SU

消費者意識の高まりに伴い、人々は毎日食べる食品の品質や安全性をより重視するようになっています。近年、新聞や雑誌、テレビの報道、トークショー、インターネットの世論を問わず、食品の安全性について広く報道され、白熱した議論が行われています。

食品製造では通常、刃などの可動金属部品を備えた機械によって切り刻んだりスライスしたりする機械的な加工が行われています。時間経過とともにこれらの部品は摩耗し、製造ラインで小さな金属片が混入してしまうことがあります。そのため、食品加工では最終加工段階に入る前に金属汚染物質の検査が行われます。こういった背景により、食品加工における金属検出器の適用が、危害分析・重要管理点（HACCP）に必要な監視装置となっています。不適切な方法やその後の加工工程での不可避な要因によって食品の原材料に異物が混入すると、消費者の身体に害となったり、さらには生命を危険にさらしたりする可能性があるため、これを防止することが不可欠です。現在食品業界では、HACCPの異物検査管理プログラムの一環として、食品安全を厳格に確約するために、X線分析装置を使用することが一般的となっています。

X線分析装置が稼働しているとき、搬送ローラー上で様々な食品を搬送するため、高周波振動が発生します。また、比較的狭小な空間に設置されるため、コントローラーコンピューターには堅牢な耐衝撃性が要求され、システムの放熱性や消費電力に対して厳しい要件があります。X線異物検出機を利用するお客様は、非金属異物中の様々な金属のサイズを効果的に検出できる独自のマスキング機能やプリミティブマージングアルゴリズムなど、自社開発の検査ソフトウェアを実行するために十分な性能を持つファンレスのオンボードメモリを必要としています。

お客様は、PLC、インバーター、ビジョンカメラなどの周辺機器接続をするために、完璧なI/O拡張性、2つのRS-232、1つのRS-485、1つのUSB、1つのイーサネット、1つのDVIまたはVGAを必要としています。

EC70A-SUは優れた効率とオンボードメモリを提供し、機器動作時の高周波振動を克服します。業界標準のSSDを搭載した場合、-20～60℃で正常に動作でき、安定性と信頼性への悪影響を回避すると共に、将来的にソフトウェア機能をアップグレードするための柔軟性を確保しています。

EC500-HD

製薬・化学業界では、装置の動作が比較的安定し、設置スペースが比較的広いため、ファンレスのEC500-HDは、便利で柔軟性が高く、費用対効果に優れたシステム構成ソリューションを提供します。