棚間のシャトルカー
新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響を受け、人々は感染を恐れて外出を避けています。電子商取引の注文が急増しているだけでなく、大手電子商取引企業は、棚間シャトルカーなどのより高度なロボットの導入を拡大し、容積率や収納効率の向上を図る必要もあります。台湾の電子商取引最大手企業のニーズに基づき、DFIはEC700-BTシステムを迅速にカスタマイズし、拡張カードを追加してRS-232/422/485プロトコルに対応したCOMポートとガルバニック絶縁保護機能の提供を実現しました。Sub-GHz Wi-SUN低電力IoT無線ネットワークを導入し、屋内でのリアルタイム測位の精度と、移動経路距離などの情報収集を強化して、軌道区間内のメンテナンスが必要なシャトルカーを事前に判定することを可能にしています。
地域:台湾
業界:電子商取引
アプリケーション:棚間のシャトルカー
ソリューション:EC700-BT
シャトルラックシステムでは、シャトルカー(電動台車)が指令に応じて棚間のレール上で作業を行います。従来のドライバーがスタッカーを運転して棚のレール間で作業していた状況に比べ、人的資源を削減し、より効率的で安定した、安全な作業ができるようになっています。同じエリアの倉庫内では、固有の作業チャネルを確保しておく必要がなくなり、容積率は標準的な棚の二倍を達成することができます。そのため、電子商取引企業にとって、シャトルラックシステムは導入が必須のインフラとなっています。新型コロナウイルス感染症による電子商取引の注文急増によって、電子商取引企業はより高度な技術の導入によるスマートストレージの改善が促されています。
この特定の電子商取引企業は、ソフトウェアの互換性とデータの整合性のために、メモリ誤り訂正符号(ECC)をサポートするインテルAtom E3800シリーズプロセッサーと、6つ以上のRS-232/422/485 COMポート、ガルバニック絶縁保護及び厳格な容量制限を必要としていました。しかし、この企業は市場でニーズを十分に満たす製品を見つけることができずにいました。
そこでDFIは、コンパクトなEC700-BTシステムをベースに、拡張カードを迅速にカスタマイズしてCOMポートを4つ追加し、COMポート数を計8つに増やしました。また、オンボードのECCメモリは、耐衝撃性とメモリデータの整合性を備え、レールの移動や貨物の荷降ろしにも十分耐えられるようになっています。2つのMiniPCIeで無線ネットワークを拡張し、WiFiに加えてWi-SUN(Wireless Smart Utility Network)モジュールを追加することができます。Sub-GHzの無線ネットワークは、リモート制御、データ転送、位置情報の安定性を向上させます。また、屋内位置測位の精度と、移動経路距離などの情報収集を強化して、軌道区間内のメンテナンスが必要なシャトルカーを事前に判定することができます。