DFIの組み込みシステムシングルチップソリューションが多機能なセントラル空調管理システムを実現

セントラル空調管理システム

ビル管理システム（BMS、Building Management System）は、ビル全体を集中的なインターフェースで効果的に管理するシステムです。DFIの包括的なプロジェクト管理、シームレスなソフトウェアサポート、多面的なシステム統合により、世界的な空調メーカーによる競争力のある価格のマイクロBMS構築を支援します。

地域：グローバル

業界：空調

アプリケーション：セントラル空調管理システム

ソリューション：ODMマザーボード（NXP i.MX6 DualLiteシステムシングルチップ）

省エネルギーに対する環境意識が高まりと共に、エネルギーを削減できるビル管理システムは、日常生活に欠かせないものとなってきています。しかし、多くのビル管理システム（BMS）は高価です。そこで、ある世界的な空調機器メーカーは、ホテルやオフィスなどの中・大型ビルに適したマイクロBMSの開発に取り組みました。一般的なBMSの全機能を低価格で提供し、より市場への訴求力を高める必要があります。

このマイクロBMSは、コスト面での優位性だけでなく、将来のクラウドサービスと連携させることもできます。さらに、空調システムに限らず、建物内のサードパーティ製家電製品との統合も可能です。家庭向けのIoTの中心として、室内の温度が上昇すると、不要な照明を優先的に消すなど、建物の完全なエネルギー管理を実現することができます。

上述のビジョンを実現するほか、非常にコンパクトなシステムサイズ、完全なI/Oインターフェイス、産業用コンピュータレベルの高い信頼性を考慮する必要があります。NXP i.MXシリーズARM命令セット互換プロセッサーのシステムオンチップは、インダストリアルコントロールや自動車の分野におけるユニークな製品であり、最適な選択となります。

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しかしFA分野でARMのシステムはx86のシステムに完成度と成熟度で遠く及ばない。さらにBIOSやUEFIなどの標準化されたファームウェアのインターフェースもない。したがって、完璧なソフトウェアサポートの下で、既存のBSP（ボードサポートパッケージ）でブートローダーが正しく動作し、安定して運用できるかにプロジェクトの成否がかかっている。

DFIは、この世界トップクラスの空調機器メーカー向けにODMプロジェクトを立ち上げました。スコープはマザーボードのみですが、DFIはカスタマイズとシステム統合の豊富な経験をもとに、機械設計、発熱シミュレーション、EMCに関するシステムレベルの提案を顧客に提供します。マイクロBMS固有のニーズに対応するため、NXP i.MX6 DualLiteは、GbE、WiFiモジュール、可変冷媒量（VRV）空調用の2セットのRS-485、Modbusプロトコルデバイス、DIO制御インターフェースに接続する必要があります。このプロジェクトのニーズを満たすために、ボードサポートパッケージソフトウェアを大幅に再構築する必要があります。

DFIは、プロジェクトスケジュールで必要とされる期限内に、Yocto 2.5 Linuxオペレーティングシステムパッケージを完全にサポートするマザーボードをお客様に提供します。DFIのソリューションをベースとしたマイクロBMSは、低コストと高信頼性を実現できます。低消費電力モードでは、わずか5Wの電力しか消費しません。複数のI/Oインターフェイスを通じて最大16台のエアコンを制御し、遠隔監視やステータスレポートをサポートすることができ、またDIOインターフェイスを介して各種家電製品を接続できます。ドアの施錠確認や照明の明るさ調整など、多くの建物設備を制御することができます。

1981年に設立されたDFIは、複数の組み込み産業にわたって高性能のコンピューティングテクノロジーを提供する一流のグローバルプロバイダーです。DFIの革新的な設計と高度な品質管理システムにより、DFIの産業用ソリューションは幅広い市場において、お客様の機器の最適化、高い信頼性、長期のライフサイクル、24時間365日の耐久性実現を可能にしています。ファクトリーオートメーション、医療、ゲーム、輸送、スマートエネルギー、ミッションクリティカル、インテリジェントリテールなどの市場でその力を発揮しています。DFIは、包括的なプロジェクト管理、シームレスなソフトウェアサポート、多面的なシステム統合により、お客様の最適なBMS構築を支援し、建物のエネルギー効率向上に貢献します。