DFIがゲーム業界向けに24時間体制・全方位のODMサービスを提供

国際的なブランドを擁する成功した企業は、高品質の研究集約型のODMビジネスをいくつか持っており、また海外顧客との戦略的パートナーシップを維持し、共存共栄協力を強調しています。DFIは産業用コンピューターを専門とするQisda Groupのメンバーとして、40年の長い歴史の中で豊富なODMビジネスの経験を蓄積してきました。

地域：ワールドワイド

業界：ゲーミング

アプリケーション：あらゆるゲーミングコンソール

ソリューション：DFI ODMビジネス

Qisda Technologyは、BenQ AUO Groupの子会社であり、Acerが2001年にスピンオフしたODM事業を起源としています。分野横断的な総合電子設計・製造サービス企業として、産業界のバリューチェーンにおける技術とシステム開発統合の役割を果たしています。製品ラインには、コンシューマーエレクトロニクス、ビジネス・産業・医療・生活アプリケーション、およびその他技術的電子製品を網羅しており、グローバルに研究開発、製造、サービスを展開しています。20社を超えるグループメンバーが、完全な川上から川下までのサプライチェーンを構築しています。

Qisda Groupに参加したことで、DFIのODMにおけるサービス能力は飛躍的に向上しており、お客様のニーズに迅速に対応するとともに、基板製造からシステム全体の開発へとサービスレベルをアップグレードすることが可能になり、また多国間の企業買収によってお客様がサプライヤーリストの簡素化を進めるようになった状況に対応しています。こうした背景を踏まえ、ODMパートナーは国際的なサービスを提供する必要があります。

ODMから「OKM」そして「OCM」へ

1990年代以降、グローバル化の進展に伴い、グローバル市場・経済環境は根本的に変化しました。刻々と変化する市場は、「価格」と「数量」だけを重視した従来のODM産業を置き去りにしました。その代わりに登場したのが、OKM（Original Knowledge Manufacturers）とOCM（Original Consulting Manufacturers）というODMの業態です。

DFIは、既存のハードウェア製品を販売しながらも、同時にグローバルなビジネス基盤を持たないソフトウェアソリューションプロバイダーを支援するサービスを提供することもできます。DFIのグローバルなシステム統合（SI）パートナーを通じて、DFIのハードウェアとパートナーのソフトウェアを組み合わせた総合的なソリューションを世界に広めることができます。例えば、台湾トップの通信事業者である中華電信（Chunghwa Telecom）は、インテルのRRK（RFP Ready Kits）認証を取得したDFIのハードウェアに自社開発のAIナンバープレート認識システムを導入し、グローバルにプロモーションを展開しています。この案件も、DFIのODM事業部が担当しています。

つまり、ODMメーカーは単なる「設計能力を持つ設計者」ではなく、「製造能力を持つコンサルティング会社」に近いと言えます。成果物はハードウェア製品ですが、ODMメーカーはさらに、研究開発能力、統合の経験、プロフェッショナルなコラボレーション、きめ細かなカスタマイズサービス、グローバルな柔軟性などを提供することができます。これは世界をリードするODMメーカーが持つべきものであり、特に市場の状況が急速に変化しているゲーム機業界にとっては重要です。

例えば、DFIが日本の有名ゲーム会社向けに提供しているスロットマシンの場合、DFIはゲーム製品における長年の経験に基づいて、システムマザーボードの開発を担当し、システム設計とその後の統合サービスを直接提供しています。これにより、DFIはお客様が最低コストの製品を最短時間で量産して世界各地に出荷する支援をすることができます。

最新のハイテクスロットマシンは、より良いユーザーエクスペリエンスを提供するために、パネルやボタン、LEDライトバー、高出力スピーカー、コインマシン、通貨カウンター、硬貨通路、コイン収集ボックスなど、多くの周辺機器を統合しています。通常これらの周辺機器は、それぞれの独立した制御回路基板がシステムマザーボードに接続されるため、システムアーキテクチャが複雑で、統合プロジェクトが困難になり、全体的なコストも増加します。

このため、制御回路基板をシステムマザーボードに統合するなど、より高度なシステム統合は、即時のコスト削減につながりますが、これは同時に、ハードウェアメーカーのシステム設計能力を試すことにもなります。DFIは、あらゆる困難を排除し、コイン計測の精度に対する規則の厳格な要件を完全に満たしながら、機械全体の設計、製造、システム統合を完了するという使命を担っています。スロットマシンには、GLI（Gaming Labs International）によるテストと承認を経たJurisdiction BIOSを採用しており、ハッシュ関数と公開鍵を通じてBIOSの内容と記憶媒体の整合性を検証し、不正なシステムログイン動作を完全に遮断でき、脆弱性のないセキュリティを実現する。

グローバルな企業買収に対応する多国籍サービス能力

グローバル化により多国籍企業の統合が進み、世界中に拠点を置き、24時間体制で業務を行うことが求められています。現在、ODMメーカーはグローバルなサービス拠点を持つことが必須条件となっています。

デンマークの世界的に有名なAMRメーカーから、欧米や日本に展開されている宅配ロッカー、欧州の主要空港に設置されたデジタルサイネージ、イギリスのポリプロピレンフィルム包装ラベル製造装置、ロシア石油会社の掘削自動化システム、トルコの高速道路車両監視システム、ノルウェーの海上監視システム、米国の産業グレードエアコンプレッサー、日本の空調メーカーの空調集中管理システム、中国のX線食品・異物検査、そしてオランダのパトカー配車システムまで、DFIはそのきめ細かいカスタマーサービスと妥協のない製品品質で実績を確立しています。

ゲームコンソールの展開に適した柔軟な生産拠点とCKD/SKD能力

Qisda Groupの製造拠点は中国と台湾にあり、高品質で柔軟かつグローバルな製造能力と、スケールメリットのある製造や少量多品目などの多様なサービスで、お客様のグローバルまたはローカルな供給ニーズに対応することができます。しかし、それだけではありません。

近年、BRIC（ブラジル、ロシア、インド、中国）に代表される多くの発展途上国は、アグレッシブな戦略家が競い合う新興市場となっています。これらの経済圏では、雇用や就業機会の活性化、国内産業保護のために完成品に対する高い輸入関税政策を採用し、SMT/DIP作業からPCBAまで、半製品組立（SKD、セミノックダウン）やバルク材組立（CKD、コンプリートノックダウン）など、現地生産を奨励しています。

そのため、台湾から遠く離れた異国の地で、製品の現地生産を構築することは難しくなっています。製品設計、資材管理、輸送物流、品質管理、梱包、テスト、生産ラインの調整、さらには現地での部品調達や部品番号システムの再構築など、各段階に課題や未知のリスクが山積しています。

その中でも、CKDはSKDよりも厳格なエンジニアリングテクノロジーの要件があり、PCBAのSMT/DIPアセンブリでさえ輸入国でを実施する必要があります。そのため、適切な製造および検査機器、対応するオペレーターを準備するための訓練された技術者を用意し、そして全工程における厳格な監督を実施する必要があります。そうしないと、国内生産ラインと同じ歩留まりと品質を達成することが困難になります。遠距離、時差ぼけの問題、言語の壁によって、メーカーの研究開発のエネルギー、サービス品質、物流能力が厳しく試されることになります。

完成品の輸入に重税を課す広大な市場は、確かに魅力的ではありません。したがって、これらの国でローカルサプライチェーンを持たない多くの台湾メーカーにとっては手の届かない壁であり、市場への進出を躊躇してしまうのも事実です。DFIは、これらの国での宝くじマシンのCKDプロジェクトなど、これら市場での過去の実績により、世界のゲーム産業のあらゆるニーズを満たす最高のODMパートナーになれることが証明されています。

Qisda Groupの巨大な垂直統合リソースがゲーム産業市場への迅速な参入を支援

DFIは、産業用コンピューターの分野で豊富なODM経験を蓄積しており、Qisda Groupが誇る垂直統合リソースと合わせて、DFIは製品設計から機構、電子工学、製造、そしてパネル統合機能まで、設計と製造を統合しています。そのため、機械設計、金型、射出成形、表面処理などにわたるワンストップサービスを提供し、開発期間を短縮して、最新のゲームプラットフォームを最短で市場に投入し、業界に迅速に利益をもたらす支援をすることができます。

特に、Qisda Groupのメンバー企業は、ディスプレイシステムに関連する重要な部品を提供しており、グループ会社のLCD、LED、手書きタッチ、およびIC設計技術を利用して、垂直統合のメリットを手にすることができます。これは、国境を越えた頻繁な買収を経験しているお客様の助けにもなり、サプライヤリストを大幅に減らし、物流や経営のコストを削減することができます。

最後に、DFIは産業用コンピューターで豊富な経験を蓄積しており、Qisda Groupの定評ある電気機械研究開発リソースと組み合わせることで、同じグループのメンバーであるBenQの革新的な自律型移動ロボットと中央制御システムの構築をアシストすることができます。これは革新的な生産効率を飛躍的に向上するだけでなく、インダストリー4.0の実践に向けた新たなベンチマークを打ち立てます。

DFIはゲーム業界の見逃せないODMパートナー

DFIは、テクノロジー大手Qisda/BenQグループに加わって以来、常に高みへと上昇を続けています。このグループは、トムソン・ロイターによって2018年「グローバルテクノロジーリーダーズトップ100」に選出されました。グループ傘下の強みを活かし、すでにサプライチェーン管理と製造の生産性を全く新しいレベルに引き上げています。DFIの組込みコンピューティング能力とソリューションは以降もスマートアプリケーションおよびオートメーションの分野でニッチを見出し、グループのリソースから恩恵を受けながら、様々な産業でグローバルに拡大しています。

DFIの革新的な設計と高度な品質管理システム、そしてQisda/BenQ Groupとのシナジー効果により、DFIの産業グレードソリューションは幅広い市場において、お客様の機器の最適化、高い信頼性、長期のライフサイクル、24時間365日の耐久性実現を可能にしています。ファクトリーオートメーション、医療、ゲーム、輸送、スマートエネルギー、ミッションクリティカル、インテリジェントリテールなどの市場でその力を発揮しています。DFIは、ゲーム業界にとって最も見逃せないODMパートナーとなっています。

参考用ODM成功事例：

DFIのSoCソリューションが多機能な空調集中管理システムを実現

https://www.dfi.com/solution/successstory/56

DFIのミッション - お客様による低コストのスロットマシン製造を支援する完全なODMサービスの提供

https://www.dfi.com/solution/successstory/59

DFIのES220-CSとAIソリューションの組み合わせが、法執行テクノロジーの新時代を創造

https://www.dfi.com/solution/successstory/61