SCARA
SCARA(水平多関節ロボット)は円筒座標型産業用ロボットです。X、Y、Z方向への移動と、Z軸周りの回転の4自由度構成が特徴です。SCARAは負荷が小さく、高速であるという特徴があるため、主に高速仕分け、精密組み立てなどの3C産業または食品産業で使用されています。IC業界では、ウェハ、パネルハンドリング、基板搬送、電子部品の挿入・組立てなどで利用されています。DFI EC700-BT3054は、オンボードメモリによる高い信頼性と、顧客ニーズに対応したマルチポートイーサネットにより、高精度なSCARAの実現をサポートします。
地域:中国
業界:自動生産ライン
アプリケーション:SCARA
ソリューション:EC700-BT3054
SCARA(Selective Compliance Assembly Robot Arm、水平多関節ロボット)は、特殊な構成のロボットアームであり、1981年に日本のメーカーが提案した新しい組立ロボットのコンセプトで、負荷が小さいという特徴があります。一方で高速であるため、主に高速仕分けや精密組立て、その他3C産業、食品産業などで使用されています。
SCARAロボットアームは、Z軸方向において剛性があり、XY方向では湾曲可能です。SCARAの平行軸構造によると、水平方向にコンプライアンスを持ち、垂直方向に高い剛性があるため、「選択的コンプライアンス(selective compliance)」と呼ばれています。この特徴は、丸い穴に丸いピンを差し込むような、平面的な組み立て作業に有利です。
SCARAには、2つの構成要素の関節構造が人間の腕に似ているというもう1つの特徴があり、このため名前に「多関節(articulated)」という言葉が入っています。この特徴により、狭い場所や制限のある場所にアームを進入させ、折り曲げて退出させることができます。この特徴は、1つの閉鎖型ワークステーションから別のワークステーションへの組立材料の移動に適しています。
従来の直交座標型ロボットアームに比べて、SCARAは応答速度が速く、装置環境もクリーンです。また、単一架台のため設置面積が小さく、よりシンプルで邪魔にならない据付方法を採用しています。しかし一方で、EtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)に対応したシステム制御ソフトウェアなど、より精密なソフトウェア制御が必要となります。